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耳鳴りの検査
耳鳴りの検査方法には以下のものがあります
耳鳴研究会の作成した標準耳鳴検査法1993に準じて検査をすることが勧められている。
しかし煩雑なため一般的には省略した形で行われている場合が大半である。
施設ごとに用意した問診表があるかもしれませんが標準耳鳴検査法で定められた問診に前もって記入準備しておくとよいかもしれません。
音響検査には以下のようなものがあります。
※クリックすると各検査の解説にジャンプします。
純音聴力検査ピッチマッチ検査ラウドネス・バランス検査遮蔽検査ABR(聴性脳幹反応)音響イオンピーダンス検査OAE(耳音響放射検査)

必要に応じて以下のような画像診断を用いることもあります。
レントゲン    CT    MRI    MRA    PET

音響検査について解説します

純音聴力検査

耳の聞こえを調べる検査です。耳鳴りの原因を調べる第一歩です。左側が低い(周波数の)音、右側に行くほど高い音を示しています。
○は右、左は×で示されています。WHOの基準では平均聴力の0から24までは正常、25から39までは軽度難聴、40から54までが中等度難聴、55から69までがやや高度難聴、70から89までが高度難聴、90以上は非常に高度難聴と分類されています。
平均聴力の計算方法は(500Hz+1000Hz*2+2000Hz)/4が一般的です。

ピッチマッチ検査

ピッチとは音の高さの感覚のことです。自分の耳鳴りがどのくらいの音の高さなのかを検査機械の音と比べて調べるものです。さらに耳鳴りの音色を調べる場合もあります。
一般的には専用の耳鳴検査装置を使いますが、普通の聴力検査の装置を使う場合もあります。この検査により耳鳴りの部位がある程度わかる場合もあります。また、難聴との関係を見ることもできます。

ラウドネス・バランス検査

ラウドネストは音の大きさの感覚のことです。②のピッチマッチテストと組み合わせて耳鳴りの音の高さでどのくらいの大きさなのかを測る検査です。自分の感じている音と装置から出る音を聞き比べて耳鳴りの音の大きさを判断します。
この検査をしてみると多くの場合自分の耳鳴りが小さなものであることがわかります。ほとんどの場合、耳鳴りの大きさは域値上(聞こえる最も小さな音のこと)10dBdB以下なのです。普通の会話が60dB、静かな図書館が40dB、ささやき声(1m)が20dBといわれています。それよりはるかに小さな音なのです。 悩まされている耳鳴りがこんな小さな音でしかないことに驚かされます。

遮蔽検査

音をだして耳鳴りの音が消えるかどうか、消えるとしたらどの大きさで消えるかを調べるものです。耳鳴りの周波数に一致した雑音を使うことが多いのですが、ホワイトノイズ(周波数のない音)を使うばあいもあります。また、同時に耳鳴りがどのくらいの時間消えているか、あるいは音が変化しているかを測ります。
この検査はマスカー療法をするときの一つの目安として必要です。

ABR(聴性脳幹反応)

音をだしてそれに対する脳波をみるものです。検査は心電図の時のような電極を頭、おでこ、耳などに貼り付けるだけです。針をさしたりすることはありません。そして音を聞いてその脳波を記録します。 非常に微細な電気ですので、一度だけではうまく取れないため約1000回から2000回その脳波を加算して反応をみます。脳波といってもあくまで脳幹と呼ばれる部分の反応で大脳や小脳の反応をみることはできません。なお、大脳の音に対する反応をみるには聴性中間反応や頭頂部緩反応がありますがあまり一般的ではありません。
本人の意思と無関係に出る反射をみているため、このABR検査は乳幼児で聴力を見たり、脳死の判定にも使われたりしますが、耳鳴りの人の場合には主に聴神経腫瘍が有るか無いかの判定に使われます。
もっとも最近はMRI(核磁気共鳴装置)によって小さな聴神経腫瘍も確実に見つけることができるようになりましたが、現在でもMRIに比べて安い検査法にもかかわらず比較的よく診断できることから重要な診断法のひとつです。それ以外の聴神経や脳幹の異常も見つけることができます。

音響イオンピーダンス検査

音響インピーダンス検査は耳における音の吸収度を測る検査です。
検査としては主に2種類で①中耳の状態を見るチンパノメトリーと②音に対しての神経反射を見るアブミ骨筋反射検査とがあります。
①チンパノメトリー 鼓膜がよく動くほど音が吸収される(中耳へ伝えられる)ことを利用しています、鼓膜の奥、中耳にも空気が入っています。この中耳の気圧が正常であれば大気とおなじ気圧で最も鼓膜がよく動きます。ところが、耳管の機能が悪いと中耳の圧が異常になってしまいます。外耳道の気圧を変化させながらもっとも鼓膜がよく振動できる圧を調べることで中耳の状態が分かります。
②アブミ骨筋反射 耳小骨筋反射とも言います。鼓膜からの音は3つの小さな骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨でまとめて耳小骨と呼ぶ)をつたわって内耳の蝸牛に伝えられます。このうちアブミ骨には大きな音を防御するための筋肉がついています。これは膝をたたくと足が跳ね上がるのと同じような反射で、音に対する神経の状態を見ることができます。

OAE(耳音響放射検査)

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